弱きもの

雨続きの秋ももうすぐ去り、冬に入る。道端の雑草のかげ、石ころの下には来たる冬に向かい必死に生きようとする虫がいる。彼らには寒さを凌ぐ衣服はない。己の体のみであり、その生命力には驚かせるものがある。人間はどうか。寒くなれば衣服を着込み、暖房に包まれて冬を過ごす。自然の中では人間ほど弱いものはない。霊長類の仲間であるニホンザルでさえ、真冬の雪の中、身を寄せ合い木の皮をかじりじっと耐え忍ぶ強さがある。SFに描かれる他の星への移住なんてあくまでも物語に過ぎない。おそらく今の肉体を捨てないと宇宙へ飛び出すなど夢物語。命が尽きるまでこの惑星にしがみつくしかないのだろう。

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