民意は即ち民主主義か?

沖縄県の県民投票、決して大多数の意見とは言い難い投票結果をもち、あっち系の皆様方は大はしゃぎだが、ちょっと待ってほしい(朝日新聞の常套句を拝借)。「民心を一種のリーダーと考えてそれを受け入れるのが民主主義だと考えるのは、民主主義に対する誤った認識」と警鐘をならすのは駐韓外信記者クラブ会長を務めたマイケル・ブリーン氏。氏が韓国の現状に対し中央日報に寄せた文であるが、韓国ならずこの日本、いや世界全体にも当てはまる見解であろう。氏はまた「民心は正しくないこともある・・・・」と続けるのだが。イデオロギーが絡む問題で二者択一の設問は正しいのだろうか。基地存続は沖縄、日本にとりこんなメリットがあり、存続廃止にはこんなデメリットもあると設問したらどんな結果になったろうか。存続のメリットは大きな物理的な効果と小さな心理的な効果が挙げられるが、存続廃止にはイデオロギーという心理的メリットとあまり表だって口にしたくない物理的効果が比較されるのであり、同じ比重の二者択一とはいいがたい不公正さがある。それを巧妙に取り混ぜ、あたかも民主主義とはこれだと言いたいのだろうが、やはり無理がある。無理と言っても基地反対者には自分を納得させるだけの意味づけがあるのだろうがそれを賛成論者にも押し付ける偽善ぶりはどうも。民心は正しくないこともあると、マイケル。ブリーン氏がいう通り、イデオロギーと感情に乗るととんでもないことになるのは、イギリスのEU離脱のゴタゴタを見ても推して知るべしか。

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